霜柱を見たことがありますか?

 

アスファルトで整備された道が増えてきました。地方に行っても、整備された地域が増えてきたと感じます。条件が揃わないと見ることのできない霜柱。あなたは最近見かけましたか?

①霜柱が何故出来るのか?
②関東ローム層とは?
③霜柱を見に行こう。

①霜柱が何故出来るのか?

霜柱の出来方。
地中の温度と地表の温度差があることが必要だ。
大気の温度が低くなり、地表の水分が凍ってしまう。これが始まりだ。毛細管現象により、地中にあった水分が地表に向けて移動し、水分は凍り、すでに凍っている部分を上に突き上げていく。これを繰り返すことによって、霜柱の完成である。
ここで、毛細管現象について補足する。例として、ティッシュペーパーと水の入ったコップを思い浮かべてほしい。ティッシュペーパーを広げて、端2つを指でつまみ垂らします。垂らしたティッシュペーパーを水の入ったコップに持って行き、ティッシュペーパーの下を少し水につけましょう。そうすると、水は重力に逆らってドンドン上へのぼってティッシュペーパーを濡らしていくではありませんか。これは毛細管現象によって引き起こされます。
このことが、地中の中でも起こっているのです。

②関東ローム層とは?

先ほど述べたように、霜柱ができるためには、地表近くの凍った氷を上に押し上げる必要がある。すなわち、土がある程度柔らかくないと、押し上げることができない。アスファルトに霜柱ができないのも、これが理由だ。
関東の西は、武蔵野台地と呼ばれる台地がある。これは、小学生の理科で習ったのを思い出したであろうか?武蔵野台地には、関東ローム層、粘性の高い赤土と呼ばれるものが堆積している。小学生の頃は、「富士山が噴火した時の灰が関東平野に降り積もったものですよ」と、定かではないが、このように習った記憶がある。しかし、関東ローム層は、単に火山灰の堆積によるものではなく、実はホコリなどの堆積であるという説もある。毎年ほんの少しずつ堆積しているとも言われている。関東ローム層について詳しい方が居たら教えていただきたい。

③霜柱を見に行こう。

私は、12月17日に、丹沢の大山に登ってきた。大山は、神奈川県の伊勢原駅からバス(とロープウェイ)を使って気軽に登れる山として観光地化されている。
午前中に活動していたことと、ここ数日とても冷えてきたことが重なったからだろうか??まだ踏み壊されていない霜柱を数多く発見することができた。その長さは、手の指の第二関節分はあった。非常に長いものが多かった。1m以上横に霜柱が連なっているところもあったので、至るところに霜柱という印象である。
数多くの霜柱があるということは、丹沢・大山の土壌は柔らかいものであるということができる。

霜柱をまだ見たことのないお子さんがいらっしゃれば、是非大山登山をお勧めする。幼稚園生でも登っている子を良く見かける。ロープウェイを使えば登りは1時間半〜2時間くらい。下りは1時間〜1時間半くらいである。階段の上り下りが日常から困難である方には難しいが、日常を支障なく暮らせている方なら休み休み登れば登れる山である。注意が必要なのは、山は自然である。標高1000mを越えると途端に寒くなるように感じることがある。昨日登った時にはアイゼンを付けるほどではないが、道脇にうっすらと雪が積もっていた。雨対策と防寒対策をしっかり行って、是非霜柱を見に出かけていただきたい。

【ポイント】
自然にくりだし、霜柱を探そう。